前々から「ユーモアのある本」というブログを作ろうと思っていて、以前、本のリストだけをこのブログで紹介したことがあった。
その時の考えでは「何かのヒント」で少しずつ書評的な記事を増やしていって、ある程度の量になったら、まとめてそちらのブログに記事を移そうというやや遠大な計画を立てていた。
しかし、今年になって「あれも加えよう」「これも追加」とリストを増やしていくうちに、追加の気になる本リストだけで数十冊にもなってしまったのである。
よく「ブログに書くことがない」という悩みを見かけるが、私の場合は書く前のリストの時点で既にパツンパツンの爆発寸前である。
今のペースでチンタラやっていると、仮のリストが完成するより先に老衰で死んでしまう。
という訳で、生きているうちに追加分だけでもメモとして残しておきたいので、絞って十冊ほど挙げてみよう。
1.「コレモ日本語アルカ?」
コレモ日本語アルカ?――異人のことばが生まれるとき (そうだったんだ!日本語)
- 作者: 金水敏
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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昔の小説や漫画に出てくる中国人に特有の「アルヨ言葉」に関する本。図書館にあったのでそのうち読む(つまらなかったらブログでは扱わない)。
売り切れになったということでニュースにもなっていた号である。
「火花」が単行本になったら1900円くらいはしそうなので、雑誌の方が安いので買った。
3.「召使心得」
岩波文庫で「奴婢訓」を持っていたが、新訳ということで少し気になる。
4.「黒書院の六兵衛」
不戦開城決した江戸城に、てこでも動かぬ旗本がひとり。居てはならぬ旧幕臣の正体があきらかになるにつれ、城中の誰もが遠ざけ、おそれ、追い出せない……幕末の武士の屈託まで描き出す、時代ミステリー傑作。
二年ほど前に日経新聞で連載されていた時代小説。
私は飛び飛びで読んでいて、ところどころユーモラスで面白い箇所があった。アマゾンの内容紹介では上記のように「時代ミステリー」と書かれているが、もう少し先まで読むと、
今も変わらぬ組織人の忠勤ゆえの悲喜こもごもを、情感たっぷりにユーモラスに描き出した傑作!
と書いてあり、ユーモラスという印象はそう的外れではなかったようだ。
しかし「ユーモア小説」という括りには通常なかなか入ってこない種類の小説ではある。
5.「リトル・ニモ」
リトル・ニモ 1905-1914 (ShoPro books)
- 作者: ウィンザー・マッケイ,小野耕世
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2014/08/09
- メディア: 大型本
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昨年出版された大型の漫画。前からまとめて読みたいと思っていたので、これはぜひ入れたい。
マッケイの絵はデフォルメされていても、ゴムのように物体が伸びても、芯にガッチリした安定感があって、見ていて気持ちがいい。
普通の漫画家が定規で描いたビルよりも、フリーハンドでマッケイの描いた椅子や建物の方がずっと「真っ直ぐ!」という感じがする。
6.「お父さんがキモい理由を説明するね」
お父さんがキモい理由を説明するね―父と娘がガチでトークしました (Linda BOOKS!)
- 作者: 中山順司
- 出版社/メーカー: 泰文堂
- 発売日: 2014/04/16
- メディア: 単行本
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タイトルが面白そうなので、ずっと気になっている。
7.「今を生きるための現代詩」
最近読んだ。現代詩の中にもユーモラスなものはあるので、一応そういうものへの目配りも忘れないようにするため。
8.「元気が出る俳句」
前作「怖い俳句」の続編的な新書。面白い俳句が沢山ある。
倉阪鬼一郎は幻想系の小説を書いていた人で、後にミステリーや時代小説にも手を広げている。エッセーで「活字狂想曲」という抱腹絶倒の奇書があるので、そちらを入れてもいい。
BE?BOP?HIGHSCHOOL(1) BE-BOP-HIGHSCHOOL
- 作者: きうちかずひろ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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ギャグ漫画と思われていないが、個人的にはギャグ漫画なので入れておきたい。
10.「第三の警官」
アマゾンがよく勧めてくる。世界文学全集に入っている小説だと思っていたら、いつの間にか新書サイズになっていたので読むかもしれない。
そういう訳で、来月か再来月くらいからコツコツと進めていこうかと思ってはいる。期待しないでお待ち下さい。