最近、あまり書くことがないので過去の日記を読み返して、少し手直しして載せたりしている。
今回は2004年ごろの日記から、司馬遼太郎の「愛蘭土紀行」の中の小咄について。
引き続き司馬遼太郎の「愛蘭土紀行」を読んでいる。
気になるところをランダムに拾い読むのと、前から順番に読むのとを並行しているので、どのくらい読んだのか把握しにくい。一つ面白い話があったのでここにメモしておこう。
ある家の車が盗まれ、数日後に無傷で戻ってくる。
車の中に手紙が入っていて、こういう文面。
「すみません!どうしても事情があったので車をお借りしてしまいました!お詫びと言っては何ですが、ご家族皆さんでオペラでもご鑑賞ください!」
同封されている家族の人数分のチケットを見て、なかなか誠実な方なんだねえ、と感心して家族総出でオペラに行ったその夜に、今度は家の中のものを洗いざらい盗まれたという。