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「ダイヤルMを廻せ!」

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「ダイヤルMを廻せ!」はヒッチコックの作品群の中では、大有名作ゾーンには入っていないような、やや地味なポジションに留まっている作品である。

しかし!先日十年ぶりくらいで観直してみたら相当すばらしい出来栄えで、漠然と何か面白い映画はないかなと思っている人にはお勧めしたくなる。

でもって、美しい妻の名前がマーゴで、不倫相手がマークというのは少々まぎらわしい。そんなに似せなくても別にいいのではないか。日本でいうなら浩子さんの浮気相手が浩さんになっているようなものではないか。殺しを依頼される男がスワンというのも何だか、どういう印象を海外の人は受けるのだろうか。日本でいうと白鳥さんという感じなのだろうか。

「外国の小説は読まない。なぜなら名前を覚えるのが面倒だから」

と力説する人をたまに見かけるが、それも仕方がないと思うようなネーミングになっている。ちなみにリメイク版では妻の名前は「エミリー」になっているので、やはり「これはちょっと」と海外の人も思うらしい。

 

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ところで完全犯罪を目論む人というのは、実行前はけっこう強気かつ余裕しゃくしゃくで「完全犯罪など、できるものでしょうか?」とわざと話題に出したりする。犯行がばれそうになってきて、ズバズバ正解を言われても「確かに面白い仮説だが、こういう点がおかしいじゃありませんか」と顔には出さないようにして言い逃れようとしたりする。

こういう変なやせ我慢をする場面を見ると、嬉しさでゾクゾクする。自分も何か大きな嘘をついて、涼しい顔で生活しながら内心でヒヤヒヤしたいということだろうか。というより「内心ではジタバタしている筈の人」を観察するのが楽しいということか。この点を突き詰めて考えていくと「倒叙ミステリが好きな人は性格が悪いです」という結論が出てきそうなのでもう止める。


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