タイトルのベスト10を考えていて、あれこれ思い出したことが沢山あるので、急いでメモしておくことにする。
1.タイトルの傾向が進化するというケースがある。ゆらゆら帝国→坂本慎太郎のソロと進むにつれて、
「人間やめときな」
「タコ物語」
「星になれた」
「ロボットでした」
「空洞です」
といった調子で、少しずつ人間以外のものになる傾向がある。
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ソロになってからも、
「幽霊の気分で」
「ロボットになろう」
といった調子で快調に進化を続けている。
この先はきっと「我は宇宙なり」とか「僕は原子核」といった方向へ進むように思われる。
2.「第二のきゅうりの謎」は、クリスティの短編小説に出てくる作中作のタイトルで、どういう訳かこれが忘れられないほど気に入っている。
大体、作中作とか架空の作品名というものは通常の三割増しくらいで魅力がアップして感じられるようだ。
3.「ひどい!ひどい!ひど過ぎる!」。これは以前、古本屋で見かけて気になっていたもの。調べてみたらジュンスカのメンバーの本だった。
ひどい!ひどい!ひど過ぎる!! (ROCK’N ROLL NEWSMAKERの本)
- 作者: 小林雅之
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- 発売日: 1992/02
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4.「近江商人のフーガ」は、確か「本の雑誌」にこういう連載があったような記憶があるのだが、検索しても出てこないので記憶違いらしい。「何とかの(音楽のジャンル名)」というパターンでは「脱走と追跡のサンバ」「ショートケーキのサンバ」などが好きで、「脱走と追跡のサンバ」は動物が動物園から脱走した、といったニュースを見ると、諺のように思い出すフレーズである。
5.よいタイトルのベスト10は何回でもできそうだが、悪いタイトル、タイトルの時点で失敗したワースト10もできる。「泣かないぞエ」など、当時から恥ずかしい気がしたものの、いま流行の「今日も一日がんばるぞい!」と大差ないので、何が受けて何が受けないのか本当にわからないものである。
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6.「わたくしです物語」は山本周五郎の作品名で、とぼけたような感じがあってよい。タイトルが即宣伝文句のような効果をあげている。
愛蔵決定版山本周五郎全集 (第24巻) よじょう わたくしです物語
- 作者: 山本周五郎
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ところで、以前は誰かのブログの文章の終わりに「にほんブログ村」のバナーがあって「クリックしてください」などと書いてあると「誰がするか!」と腹立たしい気にすらなっていたものだが、最近は素直にクリックしてみようと思うようになった。
それ以外の広告やアンケートも同様である。他の人のブログで定期的に読むものがせいぜい二十~三十程度なので、けちけちせずにスターをつけたついでにクリックしたりしている。
だから、このブログを読んでいる人のブログ村ランキングや広告のクリック率が急上昇していたら、その原因はおそらくわたくしです。