トランペットに「ワーワーミュート」とか「ワウワウミュート」と呼ばれる器具をつけた音、文字通り「わわ~」と聞こえる音が好きなのだが、ほとんど同好の士にお目にかかったことがない。
いったい何の話だと思われる方でも、次の動画の最初の10秒を見れば誰でも、ああ「この音」か、と理解できる筈である。
この音は、クイズ番組の効果音やコミカルな場面のBGMなどで使われることが多い。
例えば、大人の姿が描かれない「ピーナッツ」では、アニメになるとセリフすら失われて音声がこの音のみになる。
さらに時代が下ると、このような使われ方↓でしか登場しなくなる。
たいへん残念な話だが、この音をきちんと使った演奏がほとんど無いので仕方がない。
おそらくこのブログを読んでいる人にとって、ワーワーミュートに関する話題を読むのは生涯において最初で最後になるかもしれない。
せっかくの機会なので、最後にいい曲をお勧めしてみたい。
カウント・ベイシーのアルバム「カンザス・シティ・セヴン」から「 I WANT A LITTLE GIRL」。全体的にはずれのない、お洒落な雰囲気の名盤なので、ワーワーミュート好きにも、そうでない方にもお勧めできる。