とうとう「シャーロック」のシーズン4まで見終えてしまった。
シーズン4もまた素晴らしい出来栄えで、「ここまで追い込んでいいのか」と思うほど毎度毎度、ホームズもワトソンも大変な状況になる。で、シーズン4の先は今のところなさそうな雰囲気なのが惜しくもあり、仕方なくもありといった心境である。
思えば自分が子供向けのホームズ物を読み始めたのが11歳くらいの頃で、「まだらの紐」や「赤毛連盟」を読んで、「これが名作かよ……」とがっかりした記憶しかない。その後、有名な延原謙の翻訳による新潮文庫版を読んだきりだったので、あまり愛着が持てなかった。

シャーロック・ホームズの冒険(新潮文庫) シャーロック・ホームズ シリーズ
- 作者: コナン・ドイル
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: Kindle版
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「シャーロック」はうまい具合に「赤毛連盟」や「まだらの紐」は避けてくれていて、自分が唯一よく覚えていた「ボヘミアの醜聞」を元にしたエピソードが格別に人気も評価も高い回でもあったので、そういう意味でも細かい点で好みが合っていた。ドラマを最後まで見終えて、また最初から見直そうかと思うほど魅了されたのは「ER」以来ではないだろうか。