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観た映画:「キングスマン」

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トピック「キングスマン」について

「キングスマン」は先日、劇場で「ミッション・インポシブル」を観た時に予告編をやっていた。その時には“JB”をめぐる会話があって、ジェームズ・ボンドでもなくジェームス・ブラウンでもなく、というやりとりにセンスとテンポの良さがあったので期待していたのだが、本編にはかなりの空振り感があって、教会の場面からは観るのがアホらしくなってきた。他の人の感想を読んでも、肯定派の人は感想を書くのが楽しそうだが、否定派は書くのに苦労しているのが何となくわかる。

「セッション」の場合は、否定派の意見をあれこれ目にしても自分は完全に肯定派の側に立つことができた。それはやはり感情的に同意できたり、ある程度以上に驚けたりしたせいだが、どうも「キングスマン」はあっちこっちその辺のネジがゆるいように思われる。余りにも関節が緩すぎて、自力では立っていられないロボットのようなフワフワ感が終始ある。たとえば冒頭の血の出ない死体群、ゾンビ物のパロディのような凶暴化した群集。これらをいじって楽しめるのは子供だけで、大人になりすぎた自分にはかなりきつい。

昔の007シリーズを意識したらしい会話や場面がチラホラ出てきて、その辺りも小道具や敵のポップさだけを変な風に学習してしまったような所がある。それよりMIのように「美女は裏切る(かしれないし、裏切らないかもしれない)」という点をこそ学んでほしいかった。

「キングスマン」に出てくる仲間の女の子は学級委員とチアリーダーを足して二で割ったような子で、終始一貫して「学園物の世界に戻ってくれ」と言いたくなるような優等生で、褒めたくなる点が一つもなかった。もっと残念なことに敵の刃物女はゴーゴー夕張よりは美しくなく、ヒットガールよりは弱いという半端な情け無さなのであった。ここは最低でも黒幕がチアリーダーということにするか、サミュエル・L・ジャクソンの娘ということにするか、たとえ無理でも刃物女と同一人物くらいにはしてほしかった。

 

ルパン三世 カリオストロの城   スタジオジブリ絵コンテ全集第II期

ルパン三世 カリオストロの城 スタジオジブリ絵コンテ全集第II期

 

 

思うに例えば「カリオストロの城」にだって、やり過ぎな描写やコミカルな誇張は数多くある。屋根から屋根へ飛ぶとか、指がミサイルだとか。しかし敵の兵士が死ぬ場面でルパンがクラリスに「見るな」と視線を遮るような場面があって、こういうネジの締まり、フワフワした場面に対する押さえになるような描写が無さすぎである。「犬を殺すのは可哀想だ」としておいて、あのクライマックスはどうにも受け入れがたい。ちなみにこの映画を観た後で、急に成り行きから犬を飼うことになった(パグではなくてポメラニアンだが)。

 
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