保険を知るための小さな鍵:台風と火災保険

 

大型で強い台風第19号は、14日午前中に関東甲信地方へ最も接近する見込みです。関東甲信地方では、13日夜から14日にかけて大雨や暴風、高波に警戒してください。

 

 

気象庁が呼びかけているほどなので、埼玉に住んでいる私としてはやや心の準備が必要になってきた。

 

それはともかく、今回は「火災保険」の支払い対象には、

「風災」

も含まれているケースが多いですよという、それだけのことである。

 

深刻な被害が出てからでも別に遅くはないが、この機会にチェックして損をするという訳でもないので、自宅やご実家やご親戚、知人宅も含めて確認すべき点はぜひ確認しておくに越したことはない。

 

「火災保険は、自宅が火事になったら保険金がおります」

 

というのは常識と言えるだろうが、「風災」「雪災」ならどうか、「門・塀」「車庫」などに損害があった場合はどうか、となると必ずしも常識であるかは微妙なところである。

 

先に結論めいたことを書いてしまうと、風災(台風や竜巻)による損害は、火災とセットになっているので保険金がおりるケースが多い。また門や塀や車庫も「建物」に含まれるケースが多い。

 

しかし、それはごく普通の火災保険を想定した場合の話なので、

 

ケース1:保険料を安くしたいので「標準コース」「お得コース」「メチャクチャお得コース」のうち「メチャクチャお得コース」を選んでいる人は、「水災」「風災」「破損」の補償は無しになっている可能性が高い。

 

ケース2:火災保険とひと口に言っても「家財」だけ、「建物」だけ、という契約もあるので、建物の屋根が台風で吹き飛ばされて、いざ請求をしようと思ったら家財だけの契約だった、というケースもある。

 

また保険金が支払われるにしても、「免責金額」といって、数千円から数万円程度は自己負担となることもあるし、臨時費用として10%程度多く支払われる場合もある。

 

もし、自分の契約内容がわからなければ、契約者本人が各保険会社のお客様相談室やコールセンターに電話をすれば、契約内容や補償内容に関して親切に教えてもらえる筈なので、気になる人は気軽に電話をすることをお勧めする。