保険を知るための小さな鍵:カードの裏側

 

 

先日「G2」という雑誌の終刊号を読んで感想を書こうとしたのだが、褒める所がほとんど見当たらないので困ってしまった。最初から最後まで「ここが悪い」「こういう点も駄目」とだけ書くのはしんどい。それに「ほぼ確実に相手からは反論が来ない」と知った上で、安全地帯から貶すというのは、ほとんどいじめに近いような気がしてきてやめた。

しかしついでにウェブ版「G2」や「現代ビジネス」というページを読んでいたら、保険に関する記事があったので、こちらの話題を少々書いてみたい。

 

 

「被害者続出、だまされた!」などと煽り気味に書いているが、この記事に書いてある例は保険会社(契約の扱い者)側が説明不足で悪いとも、契約者側が認識不足で悪いとも言えないようなケースがほとんどである。

たとえば小学校にうんと成績の悪い子供がいた場合、学校の先生の指導能力不足なのか、本人の学力不足なのか、はっきり線を引きにくいのと似ている。

「悪性新生物の本格的ながんと、上皮内がんは別物です」

といくら念を押して注意しても、忘れる契約者は忘れるだろうし、下手をすると「聞いてない!」「そもそも説明すらない!」「詐欺だ!」と言われかねない。

説明する側としても、いちいち記録や録音を残すのも大げさだし、普段からお客様と良好な関係を築くか、説明をスマートに、要点を上手に伝えるように努めるくらいしか自衛策がない。

そもそも保険金が「出る、出ない」の説明がややこしい。

「〇〇の場合は出ます。ただし、×××の場合は出ません」の「ただし、」以下は誰でも忘れやすいのである。

と考えていて思いついたのだが、葉書の大きさのカードを用意して、これの表に、

 

【がんと診断された場合に、

一時金が支払われます(*^-^*) !】

 

と書き、

裏側をピラッとめくって見せて、

 

【ただし、

上皮内がんの場合は

支払われません……゜゜(´□`。)°゜】

 

とマイナス面を書いておくと、わかりやすいかもしれない。

これなら印象に残るし、面白いし、話題になるし、簡単にできるし、トラブルを避けることにもつながるので一石五鳥くらいになる。

 

たとえば女性に医療保険に入ってもらう場合は、表側に、

 

 【入院した時に、

一日あたり5000円の保険金が

支払われます(*^-^*) !】

 

と書いて、裏側には、

 

ただし、

美容整形手術のために入院した場合は、

支払われません……(゜-Å) ホロリ 。

出産のために入院して、

正常分娩だった場合も

支払われません……(゜-Å) ホロリ 。

 

と書いてあるのを見せれば、難しい印象を与えずに済むかもしれない。

このブログをここまで読んだ人は、わざわざカードを使って説明しなくても、上記の内容はスラッと頭に入った筈なので、私に感謝していただきたい。

 

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