今週のお題「ひな祭り」
今日は仕事の関係で朝から長距離バスに乗って遠くまで行った。
「バスの中で暇な時間をどう過ごすか?」というのは、小さいようだが大きな問題である。
長くて難しい本は読めないし、携帯やスマホをいじるとかゲームをするといった選択肢は私にはない。
自分なりに見つけた過ごし方として現時点でのベストは「俳句や短歌の本を読む」である。
特に短い鑑賞文とセットになっている本がよい。
これだと途中で読むのをやめたり、適当なページからまた読み始めても構わない。
窓の外の風景を見たい時は見てもよし。
眠たくなったら寝てもよし。
ついでに寺山修司の「戦後詩 ユリシーズの不在」も良かった。
という訳で今日、パラパラーッと読んだ本の中から、ひな祭りというお題に沿った雰囲気の作品を幾つか挙げてみよう。
不運つづく隣家がこよひ窓あけて真緋なまなまと耀る雛の段 塚本邦雄
春昼や福耳姉妹のいるような 宮崎斗志
生れつき笑ひ上戸や桃の花 磯貝碧蹄館