「デスレース2000」を観てしまった。
久々に安手のZ級映画を観たなあ!という、満足感で胸が一杯のような、それでいて虚しいような、独特のあの感覚を存分に味わうことができた。
デス・レース2000年<HDニューマスター/轢殺エディション>(続・死ぬまでにこれは観ろ!) [DVD]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2015/08/05
- メディア: DVD
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カットされていないのにカットされまくっているかのような、独特のテンポ……。
カッコいいのか悪いのか判断できないコスチューム……。
冴えない大学生のような革命派たち……。
ペンキにしか見えない血……。
そして、
背景が「絵」……。
しかし内容は予想以上にブラックで、アッケラカンとした空気とスピード感があってよい。恨みがましい社会批判や、熱いメッセージなんてものがない。「本当はもっと芸術的な映画を作りたい」という野心も見えず、カラッとしている。
「カラッと揚げたての天ぷらに間違えてケチャップをかけちゃった。けど、食べてみたら意外と美味しかったよ」といった感じの映画である。
しかも、最後の15分くらいは「意外ときちんと作っている」という驚きが無くもない。
85点くらいを期待して63点だと落胆するが、たぶん23点くらいだろうと思って45点だった場合は大いに満足するという、そういう種類の45点映画と言える。
そんなこと言われても何が何だかわからない、という方はこちら↓のページをご参照下さい。