「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」

 

 

監督が交代したり、本国でヒットしなかったりということで、あまり評判のよくなかった本作……。

しかし、DVDで観てみると普通のアクション映画としては、これといってどうしてもダメなところはないので、お正月気分が抜けないまま「もう何も考えたくない」と思っている人には積極的に勧めたいくらいの作品なのであった。

そもそも昨今のSW関係の映画は「帝国軍の基地に決死の突入→爆弾を仕掛けて、戻る途中やら何やらでサブキャラクターが犠牲になる」という展開ばかりでうんざりである。

 

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はいはいはいはいはいはいはい、犠牲者犠牲者犠牲者犠牲者犠牲者犠牲者、わかったわかったわかったわかった、悲壮感悲壮感悲壮感、可哀想可哀想可哀想可哀想、気の毒気の毒気の毒気の毒気の毒気の毒、と観ている途中で何度も言いたくなるほどで、

「そんな不謹慎なことを言うな!」

と言われたら、すいませんすいませんすいませんすいません、と高速でペコペコしてやりたいくらいである。

今回もその悪癖があるにはあって、最初の方の輸送列車の場面であの人、奴隷を解放する場面でのあのキャラクター、いずれもはいはいはいはい、わかったわかったわかったわかった、と言いたくなるが、それ以外は全体にカラッとしていて、これもお約束と言えば言えるチューバッカの活躍もあるし、「若き日のあの人」の姿がちょいちょい(最後の方まで)出てくるので、画面は暗くても陽性の映画になっている。

内容としては走る列車でのアクション、搾取されている奴隷の解放、肝心の宝物を手に入れても裏切られて奪われてしまう……などなど、よく考えたらインディ・ジョーンズの宇宙版なのでは、と言いたくなるような点も数々あるので、SW嫌いの人の入門映画としては良いのかもしれない。