実際に「RAW 少女のめざめ」を観てみたら、予想外に自分好みの、シンプルでサスペンス性もある映画だった。
一般的にはあまりお勧めできないが……、というのはかなりグロテスクだし、ショッキングな描写もある。
大学に入りたての女の子が主人公で、ある非倫理的な嗜好に目覚めてしまう。この子は「神童」と呼ばれるほど学力は高いのだが、受け入れる獣医学部が閉鎖的で、排他的で、やや不可思議なくらい上下関係がきつい。
さらに、両親や姉も同じ大学の同じ学部であると分かる。
その姉の性格も独特で、そうした少しずつ変な感じがあって、それが「ちょっとした謎」→「解決」の繰り返しを通じて分かる構成になっているので、見やすくて親切ではある。
またそれぞれの場面が絶妙に短めな点もよい。普通なら4分のところを3分半、6分のところを5分で進めるような、切り上げ方がスッキリしているのだ。
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— RawMovie (@RawMovie) 2018年1月11日
本作は姉妹がひたすら喧嘩する作品であり、ゾンビ映画の前日譚のようでもある。画で見せるラストの鮮やかさも含めて、ホラーやサスペンス好きなら観て損はない。
色々な人の感想を読むと、主人公が誰それに見えた、と書いてあるのだが私は浜辺美波によく似ているように感じられた。薄くて小柄な体型、顔つき、唇の形、自信なさげな雰囲気など。