「3時10分、決断のとき」

 

 

いや~これは凄い!以前も観たものの、ほどよく自分の脳みそが忘れてくれていたので、新鮮な気分で味わうことができた!

でもって、白黒映画の「決断の3時10分」を振り返りつつ、比べて考えると、あっちもこっちもパワーアップしている!!

詳しく検討したいくらい細かいアイディアが継ぎ足されているので、これから観る人は必ず「決断の3時10分」を観てから「3時10分、決断のとき」を観るようにして下さいよ!!

 

3時10分、決断のとき [Blu-ray]

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と言いたいところだが、さすがにそこまで強制はできないし、かといってネタバレ満載で解説するのもどうかと思うので薄ぼんやりした感じで書くと、この話は原作よりも、白黒映画よりも、さらにさらに、もっともっと時間的にはワイド版です!

単に上映時間が長いですよという意味プラス、作中人物の過去に関してもググッと広がりがあるんですよ!!たとえば主人公の貧乏牧場主の過去(戦争とか負傷とか、その経緯とか)!そして強盗団の親分ベン・ウェイドの幼少期のエピソードまで!そこがまず良い!はるな愛の声で「足すよね~!」と言いたいほど!!

それから序盤から中盤にかけて、主人公に仲間らしきものができる→仲間が減る、という「逆七人の侍」みたいな展開が厳しい!

これは白黒映画版でも普通に逆境として出てきますけど、「仲間らしきものができる→仲間が減る→また仲間ができる→かと思ったらすぐ減る」というダブルパンチ!しかもその後で「ただでさえ敵が多い→その上、ある計略によって敵が激増する」という衝撃の展開が!もうゾンビ映画級のピンチ!基本的に「正しいものより悪者の方が賢くて金持ち」という厳しい真実を突きつけまくる作品なので「あ~そういう風に追い込むなんて……何て賢いんでしょ!」と感心してしまうほど!!

でもって、結局のところタイトルにある「決断」って何なの?という意味に関しても、白黒映画版と本作とではかなり違っている!!どんな風に違うかというと、あれこれありますがDVDには監督による音声解説があるらしいので、そっちを聴いてから山小屋に篭って、自由帳に絵でも描きながらじっくり考えてみたくなるほど、大幅に改変されています!