肩が痛くて困った話

 

 

8月末にマッサージ機(10分200円)にかかった際に「あれ?背中の筋がちょっと変かな」という妙な違和感を持った。

それがきっかけで肩が痛くなり、ズキンズキンし始めた。車に乗ったまま窓から腕を伸ばして封書をポストに入れるとか、尻のポケットに入れた財布を出すといった簡単な動きができなくなったのである。

普段ほとんど病気や怪我をしない自分としては「イテテ!」が口癖になるほど痛みに悩まされる日々が続いた。どうも年齢的に四十肩とか五十肩に該当するように思えるのだがはっきりしない。

そもそもマッサージが原因なのかどうか、夏に冷房をつけたまま寝たのが遠因のような気もして、理由も曖昧ながら痛みは小さくならなかった。

病院に行き慣れていないので、何科に行くべきかもよく分からない。知り合いの看護士の人に訊いたら「整形外科でレントゲンをとってもらえば」と言われたが、何だか大げさな気がして足が向かないまま時間が過ぎた。

 

【第2類医薬品】独活葛根湯エキス錠クラシエ 96錠

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仕方がないので「独活葛根湯エキス錠」という薬を買って飲んでみると、一応は効いたように感じられたが完治はせず、運動をしても安静にしても良くならず、9月末になり10月末になり、で11月になってやっと少し落ち着いてきた。

それでも何かの拍子に、たとえば傘を傘たてから引っ張り上げるような動きをした反動でズキッ!と痛むこともあり、そういう時は飛び上がるほど痛い。それどころか何もしていないのにズキズキする日すらあった。一体どうすればこの状態から解放されるのか、まったく謎のままであった。

ところが今日、たまたま駅近くの、最初の時と同じようなマッサージ機にかかり、多少怖い気もするので「リラックス」モードで背中や腰を揉んでみた。すると、何がどうなったのか不明だが霧が晴れたように体から違和感と痛みが消えて、すっかり全快したらしい。どうも背中の筋が元に戻ったらしく、無理をしなければ肩のあたりはもう平気という感覚がある。

それにしても肩がちょっと不調なだけで、日常生活もキーボードを叩くのもえらく不便になったので、健康の有難味を知った二ヵ月半であった。