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初心者の短歌日記:俳句と短歌

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短歌に慣れてきて、慣れた感覚のままで俳句を読むと、非常に短いように見える。

どんぶり飯が当然だったのに、急に幼児用のお茶碗が出てきたような感じである。

しかし俳句を読んでいるとまた俳句に慣れてきて、このくらいの長さが当然だろうと思えてくる。

 

焼芋の固きをつつく火箸かな 室生犀星

又例の寄鍋にてもいたすべし 高浜虚子

鮟鱇(あんこう)の愚にして咎はなかりけり 村上鬼城

宿かせと刀投げ出す吹雪かな 与謝蕪村

外套の裏は緋なりき明治の雪 山口青邨

 

 

自分は俳句も短歌もほとんど読んでいないようなつもりでいたのだが、チラホラ思い出すと多少は読んでいる。

たとえば、川上弘美の俳句集「機嫌のいい犬」が図書館にあったので以前読んだことを思い出した。

 

機嫌のいい犬

機嫌のいい犬

 

 

その時に書いた感想を調べてみると、気に入った俳句をいくつか挙げていた。

 

 

この夏でバカヤロ日記三年目


名づけても走り去りたるむじなかな


赤蟻に好かれしぶしぶ這はせたる


泣いてると鼬の王が来るからね


目覚むれば人の家なりチューリップ


鯉の唇のびて虫吸ふ日永かな


犬去りぬ浜昼顔に尿(ゆばり)して


ざりがにを赤之介とぞ加賀の子は


暴走族旗垂れて幾十夏の浜


マーブルチョコ舐めて色とる日永かな


はるうれひ乳房はすこしお湯に浮く


つつじ咲くパンツとパジャマ専門店


秋晴や山川草木皆無慈悲


まんじゆしやげ褪せゆくときもいつせいに


おほやどかりさざえの中身ぐいと引く


森閑とプールの底の消毒剤


しのぶ会いかでしのばむ春の雪


五月雨やゆがみてあをきラムネ玉

 

 

小説と同じで、どこかのんびりしていて、ユーモアと色気がチラホラあって、そこはかとなく諦念や無常観が滲んでいる。


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