「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」

 

 

この映画は映画館で観た。しかし、細かい部分を忘れていたのでDVDで観直してみると……。

 

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディション ブルーレイセット(初回仕様/2枚組) [Blu-ray]
 

 

何か雑な話でしたね。

スーパーマンが「マン・オブ・スティール」で高層ビルをポンポンポキポキ破壊しすぎて、さすがにアメリカ国民も「悪い宇宙人を倒してくれてありがとう!」じゃなくて「おかげで人間が大勢死んでるんだよ!少しは自覚しろ!」になっているのに、前回の百万倍くらい破壊してますから。「仕方ない」っていう感じでもないし、それは許されないと思うんですよね。

「前回のように破壊しては駄目だ!」ってんで耐えに耐えて、メチャクチャ傷だらけになって、それでもひたすら人命優先で多くの人を救って、かつ悪者をやっつけて、そういった数々のハードルを越えた上で、しかも最後にスーパーマンが死んだ、ときてやっと「感動!」な訳ですよ。

ところが本作は反省の色がない、人はさらに殺してる、悪役が超人ハルクの出来そこない、と三拍子揃って駄目で、それで最後にスーパーマンが死んでも「だから何?」と思うし、スーパーマンとバットマンの対決にしても、盛り上がってから肝心の場面で、

「お母さんの名前が二人ともマーサで、同じだね!」

「えっ?ビックリだね!」

みたいな唐突なやり取りが出てきて、そんな偶然こっちは知るか、何だそりゃ?っていう置き去り感がありましたけど、あのくだりは本当に酷い。「金返せ!」と叫びたい。

しかし、ワンダーウーマンが美人なので許します。何だかんだ言って、本作は「ワンダーウーマン」の前座、いうなればメインイベント前の小人プロレスと考えれば腹も立ちませんよね。