「情婦」その1

 

 

先日行った「このブログで今後どのような記事を書いてほしいですか?」というアンケートの結果、一位になったのは何と「最近観た映画の感想」なのであった。

 自分としてはあまりマニアックな映画は観ていないし、映画館で観るのは年に6,7本くらいなので、あまり人気があるとは思っていなかった。それに、あらすじを書くのが面倒なのでほぼDVDの商品紹介のコピペか、省略しているくらいである。

ところが実際は、900回のうち130回くらいは映画の感想を書いているため、メインが映画の話題と思われて、かつ期待されているブログなのであった。

そこで早速、最近観た作品について書くと「情婦」である。クリスティが自作の映画化された作品中もっとも気に入っているという名作で、「この映画の結末は決して未見の方に明かさないでください」という注意書きがわざわざ出てくる映画なので、かえって「結末がすごい!」「どんでん返しがすごい!」とやたらと結末について騒がれる映画でもある。

 

情婦 [DVD]

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そうなると退屈な説明ばかりが二時間近く続いて、ラスト5分でひっくり返す映画のように思われがちだが、決して結末以外が退屈な訳ではない。むしろ、冒頭から中盤過ぎまで、ひっきりなしに面白いとすらいえるので、そこに真価があるのだ。

「結末も当然ながら凄いが、そこに到るまでが凄い!」と言いたい。

では冒頭から中盤過ぎまでのどの辺りが面白いのかというと、おもしろポイントが結構あちこちにあって、説明するのに骨が折れるので2回か3回くらいに分けてポツポツ書いていきたい。


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