「ザ・ベストテン」は1978年開始で1989年に終わっている。十一年間というと、短期とは言えないが大長寿番組とも言えないような期間で、その事実を知ったときには短いように感じられたものだ。
今日はたまたま「ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景」を読んでいたら、以下のような箇所があって驚いた。
いささか驚くべきことに、六六年の年始に放映開始した『ウルトラQ』から七五年に放映終了した『ウルトラマンレオ』まで実は十年も経っていない。 (P.43)
「いささか」どころか大いに驚いた。「ウルトラQ」というとまだ映像が白黒なので、いかにも古さを感じさせる。
そこから「ウルトラマンレオ」までであれば、十五年から二十年は経っていると考えるのが普通ではないだろうか。
年表を眺めていると「これとこれは同じ月!」という驚きがあって、自分の時間的な遠近感が驚きと共に補正されて面白いものだが、「期間」の長短にも時々は意外性を感じるものなのだ。