書くことあり日記:思い込んで読む

 

スポンサーリンク

 

 

たとえば蜂飼耳のエッセーを、勝手に「これは高野文子が書いたエッセーだ」と思い込んで読む。

「さすが高野文子は天才だ」

などと感心しながら、自分で自分を騙し、自分で自分に演技しながら読む。

自分で自分に酔いながら、少し醒めてもいる。

そのように読み進めていくと、不安定ながらも一応は最後まで読めたりする。

奇妙で面白い。

 

空席日誌

空席日誌

 

 

数学の証明のように「成立する」か「成立しない」かを確かめながら読むような読み方で、いわば探り読みである。

「こんな言い回しは、高野文子なら絶対にしない」

という文章が出てきたらお終いとなる。

一歩一歩が、スリル満点の読書法である。

一行一行を、読者が再創造して読むようなものだ。

 

おともだち (新装版) (単行本)

おともだち (新装版) (単行本)

 

 

ただ、ある程度は最初から似ているっぽい人を選ばないといけない。

そこがもう既にセンス勝負である。

何の勝負だかよく分からないが、いうなれば自分と自分との戦いである。


別の記事へジャンプ(ランダム)