書くことあり日記:ライトノベルよりも低い地位の文芸ジャンル

 

 

トピック「ライトノベル」について

ライトノベルについて書いてあるブログを色々と読むうちに、もっと低い地位の文芸ジャンルも多々あるように思えてきた。

たとえばハーレクイン・ロマンスをまとめて二十冊ほど購入している人を見かけてビックリしたことがあるのだが、この種のロマンス物というのは書店のどの辺で売っているのか、それすら急には思いつかないようなレベルで認知度が低い。これを読んでいる人、求めている人が現実にいたのか、初めて見た!と驚いてしまうようなジャンルである。

もちろん、はてなブログの中で旬の話題として「ハーレクイン・ロマンスはなぜバカにされてしまうのか?」などといった取り上げられ方もしないし、仮に大ヒット作品があったとしても、一般レベルでのニュースにはならないし、ラノベのようにアニメ化されてヒットするとか、原作のファンが反発するといったような騒動もない。ただひっそりと特定の読者層に購入されて消費されて、され続けるだけだ。

もっとしょぼいジャンルとして俳句や短歌もある。ラノベやハーレクイン・ロマンスよりもずっと社会的地位が上のようだが、ごく一部の名作以外は、作品だけ読むとプロとアマの見分けがつかないような、かなり薄ボンヤリした世界である。十年に一度くらいはベストセラー級のヒット作が出ることもあるが、売れ行きが「普通」レベルの新作、ヒット作は存在しないも同然ではないだろうか。

現代詩となるとさらに意味不明だが、一応きちんとした出版社から詩集を出したり賞を貰ったりしている人はプロを名乗り、プロとして生活しているようである。

回文の世界となると、はっきりしたプロが一人もいない上にアマチュアの作る回文は意味不明以前のものが多い。ツイッターで回文の作品を読んでいると、8割くらいは意味も意図も不明である。

そういう訳で、ライトノベルは「馬鹿にされがち」かもしれないが、それはかなり上の世界の比較の話であって、ミステリや漫画や純文学に比べてどうのこうの、と言われるだけ大した存在とも言えるので、下から見れば既にかなり高い身分になっているようにも見えるのであった。

 

別の記事へジャンプ(ランダム)