今週のお題「これ、うちのおかんだけ?」
このお題は書きにくいのでやめようかと思っていたのだが、一つだけ思いついたことがあるので書いておく。
うちの母親は習字を何十年もやっていて、近所の子供に教えていたこともあるし、今でもうんと偉い先生の下で習っている。
ある時、元気なうちに母親に何か書いてもらって、額にでも入れて飾っておくかと考えたのだが、どういう文言を書いてもらうのがいいのか、よく分からない。
意味不明の漢詩の一節を書かれてもつまらないし、なるべくシンプルで縁起がよさそうな文句がいいなあと考えて、西遊記に出てくる「斉天大聖」という四文字を書いてもらった。
斉天大聖(せいてんたいせい、繁体字:齊天大聖、簡体字:齐天大圣、ピン音:Qítiān dàshèng)は、中国四大奇書の一つである、『西遊記』の主人公孫悟空が作中で名乗った称号。天にも斉(等)しい大聖者の意。この名前で天宮で騒動を起こしている。そのため、三蔵法師と取経の旅にでたときも、各地の土地神などから「大聖」と呼ばれることもある。
息子に頼まれて「斉天大聖」と書いて、それがずっと飾られているというのは、おそらく日本ではうちの母親だけではないかと思う。
こんなことを頼む方も頼む方だが、頼まれてサラッと書いてしまえるのは考えてみるとなかなか凄い。