観た映画:「007 スペクター」

ボンド役がダニエル・クレイグになってからは全て劇場で観ているような気がするが、初めて観るシーンばかりの新作であるにもかかわらず、過去のシリーズの総集編スペシャルのような味わいの作品だった。

 

「007/スペクター」オリジナル・サウンドトラック

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とは言え、公開後ほんの数日でストーリーを隅々まで書いてしまうブログもいかがなものかと考える次第なので、さほど本筋に関係ないような感想をチラホラ書いてみる。

 

まず前作で入れ替わった、M役のレイフ・ファインズがかなり老けてしまった。

ダニエル・クレイグだってよくよく見れば当然のごとく老けてきてはいるのだが、今のMは前作のジュディ・デンチとダニエル・クレイグの中間くらいの老け方で、この先がやや心配である。こちらとしては「クイズ・ショウ」や「ナイロビの蜂」の印象が強いので、永久にあの頃のままでいてくれとは言い難いが、それでもあと少し持ち応えるべきだ。ちなみに時々、ハリソン・フォードのようにも見える。

 

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対してベン・ウィショーの演じる「Q」は大変な安定感と人気で、Tumblrにある007関連の写真やイラストの半分くらいはQに関するものである。残りの20%がボンド、20%がボンドガールのレア・セドゥ、10%はそれ以外といったような順番である。そして時々、妻夫木聡のようにも見える。

 

 

ネット上でも「癒やされすぎて溶けそう」「かわいすぎて辛い」「ベン・ウィショーのために映画鑑賞した」といった声が続々と挙がっている。

 

 

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ボンドガールのレア・セドゥは「M:I」シリーズの方にも出ていたと何かで読んだので調べてみたら、「ゴースト・プロトコル」だった。

完全に忘れていた。

 

www.youtube.com

 

過去の007シリーズの有名な悪役で「ジョーズ」というキャラクターがいる。

このジョーズを意識したようなアクションシーンが幾つかあって、最後の戦いとなる場面ではサメの方のジョーズを思わせるようなやられ方になる。

 

 

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個人的には心の中で「サメの方かよ!!」と叫んだくらいのインパクトがあったのだが、たまたま自分にはそう見えただけなのか、意図的な演出なのか、どうもよく分からない。

 

Pen(ペン) 2015年 12/15 号 [史上最強の007を目撃せよ。]

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総じて、シリーズ特有のお約束が嬉しくもあり物足りなくもあるので、誰もが絶賛している冒頭のアクションシーン以外は、最初に書いたように総集編めいている。良くも悪くも、おかずの多い幕の内弁当のようである。

 

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過去の人物の再登場もあるので、これから初めてこのシリーズを観ようという人は、順序としてまず「カジノ・ロワイヤル」から入って、あくまでも「4本目」として本作を観た方がよいと思われる。