読書会の難点とその解決方法の例:4.会費

 

 

多くの読書会で、会費は500円~3000円ほどになっている。

中にはその後の飲み会参加で+何円、と追加の別料金が発生するものもある。

ただし高めの設定になっているように見えても、クイズの正解者に何らかのプレゼントがあるなど、参加者に還元することがあるため、一概に金額のみで高い・安いと判断はできない。

私の場合は場所代も本代も駐車料金もかからずにゼロで済むため、参加者から徴収するお金はない。基本的にタダである。当然、タダなら人が集まりやすいはず、と踏んでいた。

ところが、広報の市民掲示板に告知を出してみると、他のバドミントンサークルや俳句をたのしむ会では会費を取っているため、告知を見た人から、

「お前のところだけ無料だったぞ」

「会費はむしろ、取った方が人が来るものだ」

とアドバイスされたことがある。

また、読書会の参加者のために「この会の概要」やら資料やらをカラーコピーしたものを用意して配ったり、チラシを印刷して配ったりしているうちに、

「全部を自己負担するのは大変でしょう」

と同情されるようにもなった。

コスト意識をきちんと持って、収支計算をパパッとして、運営側の視点に立って意見してくれるタイプの人も世の中にはいるのだ。

ただ、この人の計算はやや多めに見積もりすぎている面があって、私の場合は自宅にコピー機があるので、計算するまでもなく一枚あたり数円ほどである。コンビニのカラーコピーなら一枚で数十円かかるものだが、自分のところで何枚かコピーするだけなら大した負担でもない。

しかし、毎回のように参加者にあれこれと配布していると、

「お金を払わないと心ぐるしい」

となってきて、やがて、

「参加しづらい」

「やめたい」

と思われるかもしれない。よって少し様子を見てから、主に「資料代」として年に500~1000円くらいは徴収してもいいかなとは思う。

 

人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ! -

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人生ドラクエ化マニュアルII

人生ドラクエ化マニュアルII

 

 

ところで以前「人生ドラクエ化マニュアル」という本を読んだことがあって、これは仕事や人生をドラクエ風に見立てることによって、無駄なストレスを減らし、楽しんで攻略できるようになるという内容である。

今風にいうとゲーミフィケーションで「営業のゲーム化」という別の人が書いた著書もある。

 

ゲームにすればうまくいく 〈ゲーミフィケーション〉9つのフレームワーク

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ゲーミフィケーション―<ゲーム>がビジネスを変える

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営業のゲーム化で業績を上げる: 成果に直結するゲーミフィケーションの実践ノウハウ

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私は仕事や営業をゲームに見立てるという方法には興味を感じて共感もしたが、実際にそれを実行して成果を出せるかどうかとなると「無理」に近い。これが無理ゲーというやつか、と妙に納得してしまうほどである。

ところがどういう訳か読書会の運営に関しては、途中で困難があっても何とか乗り越えられるし、まるでゲームのように都合よく助力者が出てきてくれたりで、あまり「疲れた」「損した」という感覚がない。

トラブルがあっても「成長できてラッキー!」「またひとつ経験値をゲット!」「後で話して笑える話がまた増えたぜ!」と、まさにゲームのようにプレイしているのである。

よって会費を中心とした金銭問題は、さほど気にならない。これも好きだからこそで、おそらく読書そのものや読書会が嫌いな人は「この作業は時給換算では幾らになるのか」などと考え込んでしまうだろう。

 

 

【まとめ】

「好きでやっていることなので、別に儲けは気にしていません」と本気で言えるくらいでないと、読書会はやっていけない。

「趣味とボランティアを兼ねて」「ゲームの一種と捉えています」くらいの立場で気楽にやることを勧めたい。