私の場合、図書館の読書会室を使って行っているので、いきなり図書館の担当者から「読書会をするには、最低5名のメンバーを集めないといけません」と言われて絶望的な気分になった。そう簡単には集まらないだろうと考えていたのである。
しかし「5名が確定してから場所の予約、課題図書の予約をするのでは遅いから」という理由で、図書館の人がとにかく先に「予約」を入れてくださいというので入れてみた。
で、結果としては参加者たった2名(うち1名は自分)の段階で予約した日が来てしまい、読書会(第0回)は行ったのである。それはルール的に良いんですか、5名までいってないですよ、大丈夫なんですかと訊きたくなったが、結局うやむやになっているので、おそらく良いらしい。
その後、宣伝活動を少しずつやって、3ヶ月ほどで成果は、
確実に参加する:5名
見学希望:2名
問い合わせのみ:4名
こんな感じである。
あまり増減が激しいとやりにくいので、今後は月に1名増えるかどうか、くらいのペースで7~9人程度でやっていくのが理想である。しかしどの程度まで減るか増えるかは予想できない。案外、「絶対に行く」と言って来ない人、仮病の人、本当に病気になってしまう人、そもそも忘れっぽくて無断欠席が続く人などもいるのである。
さて、宣伝方法を具体的に書いてみると、ネットコースとリアルコースの二通りある。
・Wix、ぺライチ、ツイッター、読書メーターのコミュニティなどで告知
・市内や県内の文化活動を宣伝するサイトに登録する
上記がネットコースで、実際にやったことである。受付用メールの設定が便利なので、Wixはとてもよかった。
またツイッターで「◎◎読書会」という専用アカウントを作っておくと、地域の商店や書店、全国の読書会の主催者や古書店のツイッターと結びつきやすい。「#読書会」「#◎◎市」といったタグをつけて、一日一回でも何らかの発言をしていれば、検索の上位に来るのはツイッターのアカウントになる可能性が高い。
これに加えて自分で読書会用のブログを作るとか、イベント告知サイト(twipla)なども簡単にできる。
現実コースの方は、広報誌の市民掲示板コーナーに掲載を頼むと、無料で2,3ヵ月後に載せてくれる。数万部を配っているというので、宣伝効果は絶大というほどではないがかなりあった。
しかし、一度目の掲載では問い合わせが2,3件ほど、二ヵ月後の二回目では4,5件ほどであった。これは広報の配布数や人口、告知のタイミングとも関係してくるので、必ずこれだけの反応があるのかどうかについては、結局はっきりしない。あくまでも一例である。が、数はともかくとして、広報誌を通じて連絡をくれた方は今のところ、すんなり参加してくれて最も手のかからない参加者が多く、お勧め度は最高である。
また市役所の管理する「市民掲示板」が市内に20~30箇所あるということで、チラシに承認印を押してもらって貼った。一日で確実に数千人が通るような駅構内にも掲示板があったため、途轍もない宣伝力ではないかと期待した。しかしこれは効果が薄く、時期が過ぎると自分で剥がしに行く手間がかかる。お勧め度は低い。
公民館や図書館にチラシを置いてもらう、という手段もあって、こちらは頼めばほとんどすぐ置いてもらえる。私の場合は置いてもらった翌日にすぐ問い合わせの電話があって、その効果に驚いたものである。しかしそれ以降はさっぱりであった。
チラシを作りすぎて、直接、駅前周辺の家のポストに入れたこともあった。これが大抵の場合は反応ゼロに決まっているのだが、6月にまいたチラシの反応が8月になって来たケースが一件だけあった。その間、2ヶ月ずっと「参加しようか、どうしようか」と悩んでいたらしい(結局、この人は参加しなかった)。
告知・宣伝に関しては「反応がない」からといって諦めるべきではない。細く長く(といっても数ヶ月)やってみて、特にネット関係の告知は忘れた頃になって急に効果を発揮することもある。手間も金銭もほぼゼロなので、文面やデザインや色合いを少し調整してみるなど、工夫の余地はある。
上記の方法をひと通りやっていれば、一日あたり10~100名、時にはそれ以上の不特定多数の人々には読まれているはずなので、常に水面下では何かが動いている、と前向きに考えてみたいところである。
私の場合は頼んだ訳でもないのに、参加者が「宣伝にも協力しますよ」と張り切ってくれて、HP作成、チラシの配布、情報提供など、あれこれと力を貸してくれた。本当にこれは有り難いことで、リアルガチの世界でこのような僥倖を最初から期待してはいけない。
【まとめ】
宣伝活動、募集告知は広く浅く、細く長くを心がけよう!
効果は「すぐ」ある場合もあれば「今ごろかよ」と言いたくなる場合もあり、様々だ!