シェイクスピア史劇

 

 

6月から少しずつ、BBC制作のシェイクスピア史劇のドラマシリーズ「ホロウ・クラウン」を観ている。

「リチャード二世」「ヘンリー四世(一部と二部)」「ヘンリー五世」「ヘンリー六世(一部)」まで来て、残りは「ヘンリー六世(二部)」と「リチャード三世」のみである。

ここまで来るとは我ながら意外だった。もともと世界史も日本史も苦手だし、ドラマも5~6話くらいのミニシリーズならいいものの、20話とか30時間×数シリーズくらいのものがザラにあるので、評判が良くても一話だけで続きを観ないものが結構ある。

このシリーズは「リチャード二世」が単独でも面白かったし、続く「ヘンリー四世」「五世」は主人公が同じなので続きものになっている。フォルスタッフという太った嘘つきの大酒のみのキャラクターも出てくるので、あまり退屈しないで済む。

 

 

「六世」になるとジャンヌ・ダルクが出てきたり、陰謀で殺されてしまう人が出てきたりで、こちらも飽きない。

史劇というと難しい印象を受けるが、やっていることは、

 

国内:陰謀、謀反、裏切り、内乱
国外:戦争

 

この二つばかりなのであった。

根本は王様の地位を目指したり、領土の拡大を目指したりで、皆が私利私欲でギラギラしており、そう複雑な話ではない。結局はマフィアやヤクザの殺し合い映画と同じことを国家の規模で行い、ひたすら暴力、復讐、無駄死にの繰り返しである。