何でも日記:「読書会」への憧れ その3

 

 

読書会は現実に開催するとなると、なかなか難しそうに思う。

というのは、読書会ではないが数々の「ナニナニ会」のたぐいに参加したり、主催したりといった経験から判断しての話である。

 これまでに自分が参加したことのある「ナニナニ会」のたぐいは、異業種交流会、ネットのオフ会、有志によるピアノの発表会など幾つかある。

これらは「どれも素晴らしい会だったなあ!」とは言い切れず、かといって深刻なトラブルに見舞われたとか、犯罪に巻き込まれてしまいましたといったようなこともない。

これまでの経験を生かして、立派な読書会を開催できればよいのだが、「人」「時間」「場所」いずれもやや難ありで難しいと言えば難しい。しかし考えようによっては簡単にできそうな気もするので、ぼんやりとした雑感しか書けないが、何かの参考にでもしていただければ幸いである。

 

 

まず「人」についてだが、不特定多数の人間に向かって「誰でも参加できますよ!」と呼びかけると、集まらない場合はまったくのゼロになる。

かといって集まりすぎるのも困り物で、よく言えば多士済々、悪く言えば有象無象というメンツになってしまいがちで、うまくコントロールできない。

それに、参加者が多くても少なくても、どういう訳か一定数の変な人が紛れ込んでくる可能性が高い。

この「人を集める」という作業と「良いメンバーを選別する」という作業は、同時に行いことが難しい。

ただ、最初から告知の方法や範囲を限定することもできなくはないので、不特定多数から参加者を募るよりは、ある特定の集団から希望者を募った方がよい

たとえば、同じ会社で同期入社の飲み会メンバーの中から、読書の話題だけで話せるメンバーを対象に読書会を作るとか。こういう風に人を募る前の段階で、既に何らかの選抜がされている状態が望ましい。

 

次に時間だが、大抵はメンバーの都合を揃えるのが難しいので、土日か祝日に設定するのが普通である。

ところが昨今は、判で押したように「平日出勤、土日は休み」というペースで仕事をしている人が多数派かというとそうでもない。会社の規模に関係なく火曜と水曜が休みです、という変則的な人もいるので、思い切って早朝に集まるとか、平日夜8時から11時までとか、案外そういう時間帯にできたりもするのである。

ちなみに私は異業種交流会を毎月やっていて、平日の昼の開催にしているがその方が皆にとって都合がよいのである。

 

最期に場所について。場所はメンバーの誰かの家に集まるのがベストである。お金もかからず、気兼ねなく集まることが出来ればの話だが(駐車場の問題もある)。

そうでない場合は、どこかの飲み屋、飲食店、レストラン、カラオケボックスといった場所で飲み食いを兼ねて行うのが普通だが、やや金銭的に苦しい。

飲み食いなしの場所となると公民館の小会議室とか、商工会の小ホールなどが便利で安い(数時間数千円程度)のでお勧めである。もっと良いのは知り合いがお店か何かをやっていて、半日貸切にしてくれるなどのサービスをしてくれるケースだが、これもなかなか都合よく親切な知り合いができてはくれない。

 

と、このように書いてくると何でも「難しい」「難しい」となるばかりだが、ぐるっと一周まわって、ただブログに本の感想を書くだけの読書会(的な、出入り自由のイベント)なら簡単にできそうな気がしてきたので、次回はその辺りについて書いてみたい。