「BRUTUS」での珍奇植物特集を合本にしたものが出ていて、
「これをどこの誰が買うんだよ」
と内心では思ったものの、手が勝手に動いて購入して、目が勝手に動いて読了してしまいました。
![BRUTUS (ブルータス) 2016年 4/15号 [雑誌] BRUTUS (ブルータス) 2016年 4/15号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51jC64QSU-L._SL160_.jpg)
BRUTUS (ブルータス) 2016年 4/15号 [雑誌]
- 作者: マガジンハウス
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2016/04/01
- メディア: 雑誌
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↑この二冊分が、
↑この一冊に生まれ変わったのだ!
主な内容は以下の通り。
ファッションやアート、建築にも勝るとも劣らない脅威的な造形美を有する植物たち。
そんな中でも特にビザール(風変わり)な植物ばかりを集めた、『珍奇植物』シリーズ、2冊を1冊にまとめました。
植物愛好家たちから熱い眼差しを受ける人気植物を集めた図鑑「コレ、欲しい」では新規ページも加えて、26カテゴリー89種を紹介。珍奇植物の知られざる自生地の姿を見るべく遠路はるばる南アフリカへ。
各国から人気種が集まり育成されている"世界の植物交差点"、タイの植物マーケットでは園芸業界の注目株をチェック。
園芸先端国ドイツでは日本でも人気の高い伝説的なナーサリーや研究者、そしてドイツの植物愛好家の家も訪問。
ディッキア界のレジェンドサイト「ディッキア・ブラジル」も取材してきました。
ほかにもたった1人でジャポニカ学習帳の表紙を撮り続けている写真家に迫ったインタビュー、古くから日本人は珍奇植物好きだったことを裏付ける「江戸の珍奇趣味」、
日本の植物好きの家を訪ねた「植物のある家」など、盛りだくさん。
植物が好きになったものの何を買ってよいかわからない人、自分らしいこだわりの一鉢を探したい人、
もっとマニアックに植物と触れあっていきたい人にはぜひ手にとってもらいたい、いま一番モードな園芸ガイドブックです。ほかではなかなかお目にかかれない、レアで面白い植物が揃っています。
私は家庭菜園を少々やる程度で、植物を育てるという経験は小学校以来ほぼゼロに近い。それでも変てこな植物の数々を眺めていると楽しいし、時間を忘れるほどである。
おそらく小学生の頃「怪獣図鑑」を眺めて嬉しい気分になっていた時と同じような脳内物質が頭の中を駆け巡っていたのではないだろうか。
中でもずば抜けて変なのは蘭の花で、見た目が何となく「顔」を思わせるような花は、形も色もほとんど宇宙人じみている。今にも「デベロン音頭」でも歌いだしそうな顔つきである。
そもそもこういう「珍奇植物」というジャンル自体を知らなかったので新鮮な経験だった。日本だけでなくアフリカ、ドイツ、タイ、南米と、舞台が世界各地にポンポン飛ぶので、休日の暇つぶし読書には格好の一冊である。
これと似たような味わいの本に「国マニア」がある。
この本もまた珍妙さと刺激と驚きに満ちたワールドワイドな本なので、いつか大々的に紹介したいと思いながらも評する言葉がなかなか見つからないままでいる。