落語日記 61-65

 

 

先代の林家正蔵の落語を聴いていたら、「ちゃずる」という言い方が出てきた。どうもお茶漬けを食べることをちゃずると言うらしいのだが、初めて聴いたように思えるので調べてみたら、ちゃんとgooの辞書にあった。

ちゃずる —づる 【茶づる】
(動ラ四) 〔「茶漬け」の動詞化〕茶漬け飯を食う。
「これやい、—・るから茶をもつて来い/洒落本・多佳余宇辞」

 

「ディスる」とか「ジャズる」にも似た語感でちょっと格好いい気がする。

新書で前座修行に関する本が出ていたので買った。感想は後日。

 

 

・昨日は林家正蔵の「火の玉」という噺を初めて聴いたのだった。そのことを書くのを忘れていた。ある人がある店で矢鱈と金銭の立て替えを要求するというのが発端で、果たしてその正体は……という噺。

 

・「ほぼ日」はときどき急に落語のことを書くので油断できない。昨日も「ダーリンコラム」に落語の話題があった。

 

www.1101.com

 

・それから夜、DVDで「アメトーーーク」の出川ナイトの回を観た。これは傑作で、我を忘れた。その後で新書の前座修行に関する本を読んだ。こちらはインタビューをしてまとめたという程度の本で、あまり得るところは無かった。それぞれのインタビューはどれもまあまあで、やや表面的、ほどほどの内容と量だった。×ではないが、○と△の中間くらい。

 

 

先日は米朝の「べかこ」「池田の猪買い」を聴いたが、特にこれといって感想がわかないのでそのまま。

また、新しく聴くよりも以前一度聴いたものをまた聴いたりしている。
特に可楽は聴けば聴くほど楽しい。

 

八代目三笑亭可楽全集

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ちなみに吾妻ひでおの「失踪日記」を読んでいたら、仕事中のBGMとして音楽以外に円生の落語を挙げていたのを発見。

 

失踪日記【電子限定特典付き】

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今日は自分の好きな落語三席をCD一枚に収めて、音楽を合い間に入れるというものを考えている。

1、音楽
2、落語
3、音楽
4、落語
5、音楽
6、落語
7、音楽

と、このような構成になる予定。

 

 

昨日は志ん朝の「唐茄子屋政談」を聴いたが、以前林家正蔵のCDで聴いたのとさほど印象は変わらなかった。志ん朝はいつ聴いても聴きやすく、ホッとする。外れがない。

 

志ん朝復活-色は匂へと散りぬるを ろ「唐茄子屋政談」
 

 

「何とか政談」というタイトルは他にもあるが、この噺は特にそういうタイトルをつけなくても、「かぼちゃ売り」程度でいいような気がする。

昨日は国連で落語をやったというニュースがあった。しかしよく知らない噺なので、どういう点が受けていたのかとか、こういう部分は通じるのかとか、そういった考察は書けない。

 

 

昨日は円生の「鹿政談」を聴いた。
この噺は奈良が舞台で、鹿を殺すと死罪になるというお触れがあるのに鹿を殺してしまった男が主人公。
ここにお奉行様が出てきて名裁きをするのだが、途中から何を言っているのかよく分からなくなってしまった。

今日は志ん朝の「夢金」。
これは「昭和の名人」という昨年出ていたシリーズの第一巻のCDで聴いた。シリーズの劈頭ということで、いかにも落語らしい一席だった。

江戸情緒、季節感、金、色、殺し、若旦那、浪人、美人、騙し、そういった要素があると落語らしさを感じるようだ。
絵が見えるような噺で、落ちもいい。

 

 

同じCDでもう一席は「品川心中」。これは最後の方でちょっと気を抜いたらいつの間にか終わっていたので、明日また聴き直したい。

 

 
ところで本日、志ん朝を聴いていて思ったのは「ぶら下がる」を江戸っぽい訛りでは「ぶる下がる」と言うらしいということで、うちの親戚もちょっとそういう言い方をする。