映画
「ジョン・ウィック2」は殺し屋を牛耳る組織を抜けようにも抜けられず、結局は周囲の誰もが目の色を変えて「あいつを殺れー!」とばかりに襲い掛かってくる中を、これまたスイスイと蹴散らしてゆく伝説的な殺し屋ジョン・ウィックを描いている。
この種のアクション映画の場合、「殺っちまえ!!皆殺しでOK!!」と観客に思わせることができるかどうかが重要である。
「ジェニーはご機嫌ななめ」みたいなタイトルの通り、バニー・レークという四歳の女の子が失踪してしまう。母親は必死で探すのだが、何も手がかりが出てこない。
いや~これは凄い!以前も観たものの、ほどよく自分の脳みそが忘れてくれていたので、新鮮な気分で味わうことができた!
またジョン・トラボルタが悪役を演じる映画を観てしまった。ヒュー・ジャックマンやハル・ベリーといった、今では主役級の俳優を従えていい格好をしている。
ジョン・トラボルタ主演の「ゲット・ショーティ」「ビー・クール」の二作の原作はエルモア・レナードで、この種の犯罪ものを書く以前、60年代までは西部劇小説を書いていたのだという。
「ゲット・ショーティ」の続編が「ビー・クール」で、またもやジョン・トラボルタ演じるチリが活躍する。いきなり「続編」についての会話から始まり、しかも今度はパートナーがユマ・サーマンなので、誰もが「パルプ・フィクション」を連想する上、二人で踊…
私の場合、ジョン・トラボルタって「何だかよくわからない人だな」という印象しか持っていないので、あまり期待しないで観たのだが……。
「もののけ姫」は公開当時から、関連書籍をまとめた雑誌やら書籍やらが多く出ていた。
「シャーロック」を見終えた興奮さめやらぬ中、何とかまともな状態に戻るために「オリエント急行殺人事件」を観てみた。
ウディ・アレンの主演した「ザ・フロント」という映画のタイトルが「ウディ・アレンのザ・フロント」になっていて、何だか変な感じがする。
迷っている人には「観ても観なくても大差ない映画ですよ」と言いたいが、一応たまにこういうのを観るのもいいよねと言いたい気もするし、すっかり小学生に戻ったような気分で楽しめる。
冒頭いきなりの殺戮シーンで、片っ端から悪い奴を何十人も殺戮しまくる。メチャクチャな勢いの殺戮、略して「メチャ戮(めちゃりく)」とでも呼びたくなるような凄まじさ、「悪女」というより「猛女」「烈女」「鬼女」とでもいった状態である。
この映画はもっとアクション性の強い、要するに殴ったり蹴ったり、刺したり爆発したり、カーチェイスや飛び降りの多いスパイ物かとばかり思っていた。
被害者の母親が三枚の大きな広告板(スリー・ビルボード)に「娘はレイプされて焼き殺された」「未だに犯人が捕まらない」「どうして、ウィロビー署長?」と張り出して、警察署長と対決する姿勢を明らかにする、というのが発端で、こういう風に「公権力は腐…
そういえば先月は「万引き家族」を観たのでその感想も書いておく。
ブニュエルの「自由の幻想」は今の目で見ると「思いっきりハナ肇の銅像コントだな」とか「全盛期のごっつええ感じのコントみたいだな」と思いますが、ボケている時ですら誰も少しも笑わない(子供は別として)空気感が非常に素晴らしいので、結論としては「…
仁科明子が可愛くていいし、刑事の若山富三郎もある意味、いじらしくて可愛らしいし、そして三木のり平がいい所を持っていくのがまた実にいいし、警察官の岡本信人が慌てて転ぶのもわざとらしくていいし、テーマ曲が何となくテレサ・テンの「つぐない」っぽ…
「ベイビー・ドライバー」のサントラを聴いていたら妙にいい曲があって、それは何と高校生の演奏で、他にもロック、ソウル、ジャズ、ラテン、ファンク、ポップスなど、イージーリスニング的な曲も含めて新旧ごた混ぜ、懐かしいのに新鮮で、古いのに新しい、…
怪獣の動きと一介の失業者であるアン・ハサウェイの動きが一致しているという映画ですが、終ってからエンドロールが流れてきて、NG集みたいな映像が流れつつ「実は怪獣の着ぐるみに入っていたのもアン・ハサウェイでしたー!」という落ちを予想していた私の…
昔、伊丹十三がインタビューで「恋をした時の胸の痛みを描くような映画を撮ってみたい」と言っていたのをいつまでも記憶に刻みつけている小生ですが「勝手にふるえてろ」はその伊丹十三に観せてあげたいくらい、胸の痛みや虚脱感が描かれていて、怒りや喜び…
「万引き家族」の先行上映に行った人の話によると「観ている間はよく分からなかったけど、次の日になってからものすごく感動した」というので、そういう感想を言えることそのものがたいへん羨ましくなりました。 文藝別冊 是枝裕和 (KAWADE夢ムック 文藝別冊…
本作はお爺さんの声が地井武男から三宅裕司に代っていると後から知ったので、そのあたりを耳で確認してみたい気が満々である。
本作のマドンナは吉永小百合演じる歌子である。その美貌が凄すぎるせいで、一緒に旅をしている友達が友達とは思えず、せいぜい珍妙な扮装をしたジャガイモのようにしか見えない。
ゾンビ映画の基本中の基本、「ゾンビ」を観直してみた。
これはシンプルで良し!ホラーというよりサスペンス・スリラーで、予告編以上のことは知らないで観た方がいいのでは。
久々にゾンビ映画を観たら、いかにも「ゾンビ映画の基本」といったたたずまいで、それでいて「生前の意志を残しているゾンビ」とか「壁に飛びつくゾンビ」とか、中には忍者ハットリくんのような奴もいて、ちょいちょい捻りがあって楽しかった。
敵がしょぼい。「いくら何でもこれは酷い」と泣けてくるほどのしょぼさで、予算の割にはヒットしなかったのも納得のしょぼさ加減だった。
89年のベルリンを舞台に、四方八方が敵だらけの中、女スパイがアクションもカーチェイスもこなす。
若い頃は映画の結末が意味不明だと、作り手に対して殺意に近いほどの怒りを感じたものだが、年をとるとそうでもなくなってくる。